WOMAN'S HEALTH

月経痛・PMS(月経前症候群)/乳がん

7~8割の女性が悩む 月経痛・PMS(月経前症候群)

女性の体は、女性ホルモンなどの影響を受け、約1カ月の周期で排卵と月経を繰り返しています。この周期に伴って生じる不調に悩む女性は少なくありません。国の調査では、「月経に関わる不調が生活に支障を与えている」と答えた女性は、20~30代では約9割に上ります。とくに、月経痛は約8割、PMSは約7割と、多くの女性が不調を感じています。
※「男女の健康意識に関する調査」(令和5年度 内閣府委託調査)より作成

  • 月経痛やPMSは、適切な治療で軽減できます

    月経痛やPMSには、日頃から適度な運動を行い、バランスのとれた食事や十分な睡眠を心がけること、また、月経前後は無理をせず、できるだけリラックスして過ごすことも大切です。
    それでも改善しない場合や、市販の鎮痛剤でも痛みがやわらがないときは、婦人科を受診しましょう。低用量ピルや漢方薬(いずれも保険適用)などの治療で症状を軽減できます。

監修:丸の内の森レディースクリニック 院長 宋美玄

女性にもっとも多いがん “乳がん”から守る

  • 乳がんとは?

    女性に発生しやすく、およそ9人に1人が乳がんの診断を受けています。がん細胞が小さいうちに発見できれば治る可能性が高く、早期に見つかった場合、9割以上が治るといわれます。しかし進行すると、がん細胞がほかの臓器にも転移して命を脅かします。

  • 乳がんのメカニズム

    乳がんの約9割は乳管から発生し、乳がんの発生や増殖には女性ホルモン「エストロゲン」の働きが影響しています。乳がんのリスクが高まる要因としては、右記のようなものが考えられています。

  • 乳がんのリスク要因

    自身の体の状態
    □初経が早い □閉経が遅い □初産の年齢が高い □出産、授乳をしたことがない □閉経後の肥満

    生活習慣
    □飲酒の習慣がある

    既往歴
    □一親等の家族が乳がんになっている □良性乳腺疾患がある、もしくはかかったことがある

早期発見のためにはセルフチェック&検診がカギ

もし乳がんになったとしても、早期発見できれば治る確率が高まります。初期段階で見逃さないよう、定期的なセルフチェックやがん検診の受診を心がけましょう。

毎月やりたいセルフチェック

乳がんは自己触診でも発見可能。あおむけに寝て、親指以外の4本の指の腹で乳房全体をゆっくり触り、しこりがないかを確認します。また鏡の前で両腕を上下させ、ひきつれなどがないかを観察しましょう。

40歳以上は 2年に1回検診を

早期がんの発見に有効なマンモグラフィによって検査を行います。40歳以上は2年に1回の受診が推奨されています。検診を受診していても、セルフチェックで気になる点があれば、すぐに医療機関を受診しましょう。

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